ご冥福をお祈りします。

残念ですね。

一般の癌を患っている患者様達にも、希望になる結果をもたらしてくれれば良かったのに、と思います。

 

ここではカイロプラクティックのブログなので、業界的な視点で考えたことを述べたいと思います。

 

最近、芸能人で癌を患ったという報道を見聞きすることが多くあるような気がします。

そのような中でたま~に見かけるのが、民間療法で癌に立ち向かっていますというような報道。

 

 

民間療法で「癌が治る」と謳っているところって結構あります。

気功、エドガーケーシ療法、催眠療法、三井温熱式、びわの葉温灸、飲尿療法、その他いろいろスピリチュアル系など。創始者がその様に謳っているものから、施術者が勝手に歪曲して、誇大に吹聴しているものまで。

「癌」という、命に関わることに対して、ビジネスとして軽はずみに接している施術者。

私はこう云うところ、大っっ嫌いです。

 

ご本人が希望して施術を受けられているので、そのこと自体には何ら意見はありません。希望があれば、より良いと思われる方法を試そうという気持ちになるのはもっとものことです。

私が嫌気がするのは、そのような「命の危機」という人の大きな不安に付け込んで、これらの人を取り込もうとする姿勢。誇大・誇張した効果・効用を謳うことなく普通にやっていて、それでも何か癌にプラスになることがあるかも知れないので受けてみたいと先方が言うのであれば、それは何も問題はないと思います。

 

昔、私の同業の知人で、お母様が癌で余命いくばくかと宣告された人がいます。そしてその知人は、とある人(この人も怪しい治療をやっている)に飲尿治療を勧められて、そのお母様は実施していました。命がかかっているのです、小便くらい飲みます。

で、その知人曰く、小便飲むと癌マーカーの数値が下がると言うのです。ふーん、そんなもんかー。と思っているうちに、結局宣告とおりに他界されてしまいました。

その知人は、飲尿療法を受けさせたこと自体に別に恨み辛みはなかったようですが、私はその話を聞いたときに物凄い違和感を覚えたのを記憶しています。

 

以前行われた実験で、お笑いの演芸を鑑賞したあと、癌患者の腫瘍マーカーが減ったという結果が出たという記事を読んだことがあります。2017年の今年は吉本興業、松竹芸能、米朝事務所協力の下、大阪国際がんセンターで4ヶ月に及ぶさらに大規模な研究を行っているそうです。

つまり、腫瘍マーカー下げる要素はいろいろあり、別段小便を飲むことが特異的に癌に効くかとは言えないということです。最終的に腫瘍マーカーが出なくなってしまえば効いていると言えますが…。

 

さらにこんなエピソードも。

ちょっと前にカイロ・接骨・整体・鍼灸などの業界でブイブイいわせていた、とある業界コンサルタントがありました。そこでコンサルタントを受けるとこんなに成功します、という実例としてとある気功師がたびたび紹介されました(この動画見てください、みたいな案内がいっぱいきました)。ちょっと、気になったので見てみることに。

内容はこんな感じでした。

「何年か前は気功整体院やっていても全然流行らず、しょうがないのでカルチャーセンターだったかで気功教室なども副職でやって食いつないでいた。○○さんに藁をもつかむ気持ちでコンサルタントを頼んだら、今ではこんなに繁盛しています。もしあのとき○○さんに会っていなかったら…(涙)」

で、そのこと自体は別に構わなかったのですが、ビックリしたのがその人の売り出し方。「癌に効く気功」みたいな感じ。おぃおぃ、大丈夫かよ…。

 

ある日突然、町の一介の気功師さんが癌治療のカリスマ気功師になっていたのでした。

まあ、本当にこの方に癌を改善させる力があれば別に文句はないんですけど。

 

これらのお話から、何となく私が癌治療を標榜する民間療法を毛嫌いする理由って、分かっていただけましたでしょうか?

 

最後に、約2年前に同じく癌で亡くなられた川島なお美さんのご家族のfacebookから