今日は、ダフィーカイロの坂木です。

今回は、当院で指導させていただいているホームエクササイズの強度についての説明をさせて頂こうかと思います。

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トレーニングの原理・原則

一般に言われる、スポーツ・トレーニングには有名な原理・原則というものがあります。

それは

①過負荷の原則
②漸進性の原則
③反復性の原則
④特異性の原則
⑤全面性の原則
⑥意識性の原則
⑦個別性の原則

の7つです。

ここでは、詳しい事は他の資料や書籍などに当たってもらう事にして、かいつまんでざっと説明してみると、

③反復性の原則というのは、繰り返しやらないと強くならない、継続しなさい、ということですね。

④特異性の原則というのは、競技種目によって使うところは違うので、それに合わせてやる、と言う事です。

⑤全面性の原則というのは、持久力や、筋力、瞬発力、柔軟性など一つに偏らず、色々やりなさい、と言う事です。

⑥意識性の原則と言うのは、鍛えたいところに意識を集中してやりなさい、と言う事です。

⑦個別性の原則と言うのは、個人個人で違いますよー、と言う事です。

で、今回ここで書かせて頂きたいというのは、①過負荷の原則と②漸進性の原則についてです。

①過負荷の原則というのは、一定以上の負荷を加えないと体は発達しない、ということを意味します。つまり、いつも同じ負荷でトレーニングしていても、体は慣れてきてしまい効果がなくなるのです。現状維持でしたらそれでもかまいませんが、より発達を促そうとするならそれでは足りません。

もしその運動を楽々こなせてしまうなら、それは日常生活レベルになっているといえるでしょう。上達を目指すなら日常生活レベルよる負荷をかける必要があります。

②漸進性の原則とは、レベルアップは徐々に行うということです。急激な負荷の増量は怪我を生む原因になります。

達成したい目標値とのギャップについて

当院でクライアント様にホームエクササイズをご指導させて頂く場合、よく遭遇するケースをご紹介しましょう。

よく出てくる質問にこのようなものがあります。

まず最初のステップとして、ここをこう改善するためにこういうような運動・訓練が必要です、というような事を説明するとともに、自宅で宿題として行っていただきます。

この場合、どこまで強化すればよいかという事が疑問に出てきます。

やった課題が楽にこなせるようになった。その時点で、その刺激量を続ける事は現状維持になり、更なる発展の為にはさらに少し負荷を上げていくことになります。

そうすると、何時までも限がなく、永遠と負荷を上げ続けることになって言ってしまいます。実際には、生理学的に限界があるのでそうはならないのですが、スポーツ選手でもなければ、そんな極限まで体の機能を高める必要はありません。

では、どこまで強化していけばよいかという最初の疑問にぶつかるのですが、これはその人が必要とされる運動能力を獲得するレベルに達するまでは続けてほしいのです。

また、初回のステップ(お題)は自宅で実行してくれて、最初は少しきつかった運動楽にこなせてしまうようになると、そこで満足してそれ以上は「やったから良いでしょ?」と言って先に進む事をやめてしまう人が稀にいらっしゃいます。

しかし先ほどご説明した通り、トレーニングには漸進性と言うものがあり、いきなり高いレベルの事をしてもらったりはせず、徐々にステップアップして頂くよう計画しています。

こちらがそのクライアント様に必要とされる運動機能のレベルを想定して、そこのレベルに達するのに3ステップくらいの運動強度の段階を設定して、運動処方を練っているのです。しかし、最初のステップを達成した段階で満足してしまい、楽にこなせる程度の強度の繰り返しのみになると、折角やっていただいているのに目標地点まで到達しないままになってしまい勿体無い事になってしまいます。

トレーニング達成図この状態を図に示すと、(A)が最初の段階、(B)が最初のステップで到達した地点、(C)が本来、必要としている目標値となり、(B)の時点で現状維持になっている事を表しています。

こうなると過負荷の原則が働かなくなります。

こういうことを理解しておくと、当院での指導内容も取り組みやすいと思います。

まとめ

運動と言うととかくスポーツ選手のもののように思われがちですが、病院で行うリハビリテーションも運動療法がメインです。運動は、それぞれの目的に合わせ、強度ややり方・タイミングなどをアレンジすることにより、治療にもなるし、強化・鍛錬にもなります。その違いを機能訓練とか、エクササイズ、運動、トレーニングなどと呼ばれ方の違いで表しているのです。

「運動嫌いだから…」とあまり毛嫌いしたり身構えたりせず、上記のポイントを頭に入れて行っていただくと、結果が確実に上がってくると思います。

 

今回は、こんなところで。

では。