ウエストでた、骨盤!!

ってな感じで今、健康業界では盛んに骨盤、骨盤、骨盤、骨盤、、、、
と連呼していますね。

自分のところのホームページも骨盤矯正うたってるくせに骨盤を非難するな!といわれそうですが。やっぱり、検索ワードで骨盤は上位にくるので、自分のホームページを人目につくようにするためには「骨盤」は載せない訳にはいかないですね。

よく、巷で骨盤のズレが…、とか骨盤が開いて…、とか言われていますが、じゃあ、実際骨盤が開いている状態、骨盤がずれている状態というのはどういうことなのか、具体的に解っているのか?というと曖昧であったり、間違って認識されていたりします。

 

1、骨盤のズレについて

pelvis jp

骨がズレる部位というのは実際に動く関節の部分を指しますが、骨盤の場合、仙腸関節がこれに当たります。あとは骨盤前面にある恥骨結合です。

で、仙腸関節は昔は不動関節と言われ、動かないものだと思われていました。今では動くと解ってきていますが、それでも動く範囲は、体重がかかった状態で、真ん中の仙骨に対して左右にある寛骨が2°前後の回旋、それに伴って1mmくらいの前後の動きがある、というかなり微量な範囲しか動きません。

これがどのくらいわずかな動きかというと、手の指は関節の構造上、曲げ伸ばししかできませんが、例えば、人差し指の上から2番目の関節をつまんで左右に動かそうとすると、ごくわずかに動きます。これを関節の遊びと呼びますが、ちょうどこの範囲と同じくらいと言えるでしょう。

そしてこのわずかにしか動かない関節の上には体重を支えるため、しっかりとした靭帯がベットリとついていて、それを上下から腰背腱膜と大殿筋が引っ張って支えています。さらにその上に脂肪層と皮膚が重なり、その上に衣服があります。これらを通して触っていることになります。したがって、実際にはかなり正確な動きがわかりずらい関節なのです。

ちょっと骨盤触って足とか動かして、あっ、動いた、動いてない、とやっているのは、多分周りの筋組織や靭帯組織、皮膚面に近い組織が動いているのを感じていると思われます。もしくは、もっと骨盤・腰椎・股関節全体の動きが混じってしまっている動きを感じとっていると思われます。

したがって、当院では、骨盤の関節の動きを見る場合、いくつものポジションややり方で総合的に診て、なるべく正確を期そうとするので結構、検査がしつこいです。

 

2、骨盤が開くとは?

また、骨盤が開く、開かないというのもよく言われますが、これもまた、曖昧でいい加減に言われている場合が多いです。

まず、骨盤は前方で恥骨結合という関節で繋がっているので、皆さんが思っているようなガッツリと開くことはありません。恥骨結合はしっかりした関節で、出産時はホルモンの影響で緩みますが、その他はそんなに緩むことはありません。恥骨結合は出産などで上下にわずかにずれることはあり、それに伴い前後にもわずかにズレることはあります。しかし、ここの関節包や靭帯が伸びていると、先ず痛みを感じると思います。

また、骨盤が開く(左右の寛骨の前方が外側に広がる)状態があるのなら、骨盤の後ろにある仙腸関節の関節軟骨が変形している可能性があります。もし、そうなら膝の関節軟骨の変形と同じように体重がかかれば痛くて、歩くのにかなり難儀な状態になっているでしょう。また、お皿の軟骨が減っている時みたいに、動くとポリポリ鳴るのではないでしょうか?

幸いなことにまだそのような状態の人は診たことはありません。大抵の場合、骨盤が前傾して下腹部がポッコリに見える人は、股関節と骨盤の位置関係がおかしい場合が多いです。

 

3、骨盤がのズレる場合

では、実際に骨盤がズレている人はどういうパターンが多いかというと、仙腸関節がズレている人では、バスケやバレーボール、ハンドボールなどジャンプからの着地を頻繁に行なっていた人や、出産経験がある人はやはり多いです。恥骨の場合、サッカーや空手などのハイキックを行なう人、そして出産経験者です。

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4、商業的なイメージの骨盤のズレ

最近、特に感じることは、骨盤を商売の売り文句として、過剰に演出しているのも問題ではないか、と思うようになりました。

一時期、骨盤を縛るゴムバンドが流行りました。また、ト○○ゃんベルトの発案者はあのベルトを一生してないとダメみたいなことを言ってました。

しかしですね、地球上にいる動物の中で、人工的に骨盤を縛ってないといけないような作りになってるモノなど一つもありません。人間も同じで、一時的に固定していかなければならない時はあっても、ずっと付けている必要はないでしょう。

骨盤が開いてると内臓が下に下がってきてお腹ポッコリになる、と言っていますが、内臓を支えているのは周辺の結合組織であったり、脂肪層であったりします。そして、それらを押し上げてくれるのが腹筋群になります。

つまり、日ごろの怠惰な生活による腹筋の弱りを差し置いて、全部の責任を骨盤のせいにしてはいけません。それ以前に、脂肪が貯まれば下腹部ポッコリ出てくるのは、当然と言えるでしょう。

確かに、骨盤は重心位置にあり、上半身と下半身を繋ぐ役目があるので重要な部位ですが、何にでもこじつけられ、不必要に不安感を煽られ商業ベースに乗せれれ、振り回されるのは考え物です。

 

5、骨盤に関する基礎知識

巷でよく言われる「骨盤が開く」と言う事にに関わる考察をこちらに集めてみました。こちらも合わせてご覧ください。

1、骨盤伝説…商業用イメージの歴史

2、骨盤伝説②…骨盤の構造

3、骨盤伝説③…仙腸関節について

4、骨盤伝説…妊娠中・産後の骨盤、腹部離開について

 

 

ダフィーカイロプラクティック南林間

当院ではできるだけ、プラシーボ(思い込み)でない科学的根拠にもとづいた本当に効果のある手技を中心に施術を行っています。まず他院を試され、それでも効果の無かった場合、当院をお訪ねください。お役に立てると思います。